終活をしていてふと、不安になることのひとつにお金の問題があります。
ケガや病気で入院や通院を余儀なくされた場合に備えてお金を確保しておくということも、
もちろん重要ですが、国の制度も知っておいて活用しましょう。
いざというときに覚えておきたいキーワードが3つあります。
「限度額適用認定証」
「高額療養費貸付制度」
では順番に見ていきましょう。
高額療養費制度
一定額以上の高額な医療費が発生した場合に、所得に応じて自己負担額を抑えられる制度です。
・上限額は年齢や所得に応じて異なる
ご自身が加入している医療保険(国保、協会けんぽなど)へ申請します。
しかし、この制度、注意が必要なのは、
いったん窓口で上限超過分のお支払いをしなければいけないということ。
後日払い戻ししてくれる(最低でも3か月はかかります)とはいえ、大きな金額を用意しなければいけません。
そこで覚えておいた方が良い、もう一つの制度が「限度額適用認定証」です。
限度額適用認定証
この限度額適用認定証を発行しておくと、本来必要だった「いったん支払って、払い戻す」という過程を経る必要がなくなり、所得に応じた限度額までの支払いで済むようになります。
(※70歳以上の方は認定証が不要な場合もありますのでご確認ください。)
入院などをする時点で医療費が高額になることがわかっている場合には発行しておきましょう。
また、突然の入院などで認定証を準備できないような場合も想定されます。
その場合に備えて、高額療養費貸付制度も覚えておきましょう。
高額療養費貸付制度
この高額療養費貸付制度は、高額療養費の払い戻しを受けるまでにかかる3か月以上の期間を埋めるため、支払い見込み額の8~9割を無利子で貸してくれるものです。
もしもの場合には健康保険組合や国保の窓口に確認してみましょう。
まとめ
いざというとき、慌てないためにも心の片隅に記憶しておいてくださいね。
エンディングノートにメモをしておくのも良いかもしれません。