親の死を経験している者のひとりとして、
また相続手続きのお手伝いをさせてもらっている者としていつも思うこと。
それは、親が亡くなった後に
「あの時、ああしてあげればよかった。」
「こうしてあげればよかった。」
と後悔する人が多いこと。
きっと誰がどんな選択をしたとしても、何かしらの後悔はしてしまうのかもしれません。
正しいかったのか、間違っていたのか、答えなんてなかったとしても…
しかし、これから老いを迎える親世代の側から出来ることがあるとすれば、
それはエンディングノートを残すこと。
気持ちが伝われば、少しは残された家族の気持ちが救われるのではないかと、考えます。
グリーフケア
グリーフとは「悲嘆」という意味。
身近な人の死が訪れたときに出てくる色々な感情のことです。
私も定期的に学ぶ機会を設けているのでこんな記事もどうぞ。

その悲嘆の感情をどのように対処するのかを考えるのがグリーフケアです。
誰にだって身近な人の死を経験します。
ほとんどの人はいつかは乗り越えて生きています。
つまり、時間が解決してくれる場合がほとんど。
しかし、時間が解決してくれるのにかかるのは一般的に4、5年と言われています。
中にはもっとかかる人もいます。
でもきっと、亡くなった方は、早く普通の生活に戻って欲しいと思っているはずなんです。
亡くなってしまうとその気持ちは伝えられません。
でもエンディングノートに何か気持ちを残していれば…。
グリーフケアの一つのツールとしてエンディングノートを使ってほしいと思います。
どんなことを書くのが良いのか
自分の亡くなった後の未来をどうやって生きていって欲しいのかを書いてみてはいかがでしょうか。
天国で再会するまでにやっておいてほしいタスクを大量に書いて残して、遺族の方が悲しむ暇なく忙しくしていた、というお話を伺ったことがありました。
それもご本人のやさしさなのではないでしょうか。
残される方の事を想って書いた内容ならどんな内容でも良いです。
普段なら照れくさくて言えない気持ちでも、エンディングノートなら残せるかもしれません。