先日、数年ぶりに実家の名古屋に帰りました。
今回の帰省のメインは同級生がやっている重症児のデイサービス見学でした。
本当はその日に施設のイベントがあったのでお手伝いさせてもらう予定でしたが、
雨天のため延期に…
延期の日は残念ながら予定が入っていたため、とりあえず見学だけでも!と友人にお願いして行って来ました。
(その後、無事イベントは終了されたそうです。)
重症児と重症児デイサービス
ところで、重症児デイサービスって何かご存知でしょうか。
おそらく、医療・福祉のお仕事をされている方だったり、ご家族など周りに重症児の子がいない限り、
現状を知る機会ってなかなかないものだと思います。
私も恥ずかしながら何も知らず、ただ看護師の同級生がいつも頑張っているということだけは知っていて、見学に行ってきました。
重症児とは、重度の肢体不自由と重度の知的障がいを両方持っている子どもたちだそうです。
つまり、自分ひとりで動くのが難しく、医療的なケアも福祉的なケアも必要。
このような重症児デイサービスに頼れない場合、ご家族が1年365日付きっ切りでサポートしなくてはいけない。
重症児デイサービスの現状と課題
お休みの日でしたので子どもたちはいなかったのですが、
本当にたくさんの事を教えていただきました。
出生率は年々下がっているけど重症児は増えていること。
その背景には主に高齢出産などがあること。
小児科の病院では患者さんを助けることがもちろん一番。
医学の発展と共に助かる子どもたちが増えてきたけど、退院後の本人と、ご家族のケアが追い付いていないこと。
重症児デイサービスはご家族であるお母さんが主体となって発足する場合もあること。
様々な専門家(看護師さん、保育士さん、作業療法士など)
が動いて、より良い環境作りや提案が出来ていること。
養護学校の現状と課題。
「重症児」の定義には当てはまらない子どもの存在。
ご家族の負担の多さ。
などなど。
同級生なのに、看護師さんとしても、経営者としても、とても素晴らしく尊敬しました。
看護師さんとして現場を数年経験されて、小児科から送り出すときにずっと感じていた疑問。
「この子たちはこれからの生活どうするんだろう?」
重症児デイサービスを作って、その疑問を払拭したかったそうです。
本当にすごい、の一言です。
周りの方々に支えていただいたからやって来れたと謙遜していましたが、
自分の意思と行動力がないとここまでできないはず!!
もちろん強い思いがあったからこそ、周りの方々にも恵まれたのだと思います。
とても素敵な友人とゆっくり話せてよかった一日でした。
また、これからのビジョンについても聞いてきました。
今後の展開も楽しみにしています!