今日は補聴器について。
義母が補聴器を購入するまでの経緯や手続きについてです。
補聴器を導入するタイミングも人によってそれぞれ違うと思いますので
今回のようなケースが、みなさん同じように当てはまるわけではありません。
補聴器にはちょっと抵抗あり…な義母
数年前から少しずつ、耳が遠くなってきたなという印象があった義母。
大きな声で話かけないと聞こえづらい。
男性の低い声は更に聞こえづらいようで、例えると、英語のしゃべれない日本人が海外で話しかけられて言葉が分からず、とりあえず笑ってやり過ごしている感じ。
コミュニケーションが取りづらいんだろうなぁと感じていたものの、
補聴器というものに抵抗があったようで、数年そのままの状態が続いていました。
数年後、耳鼻科で診てもらう
ある時、テレビの音量を大音量にしてクラシック音楽番組を視聴していたそうです。
さすがに近所迷惑になる可能性を心配し、まずは近所の耳鼻科に連絡を取ってみることに。
聴力検査や詳しい問診等で老人性難聴の軽度とのこと。
「コンサートに行ったり、テレビを見たり普段どおりの過ごし方をしていればそんなに進むことは
ない」との診断内容でした。
それでも、テレビの大音量は変わらないまま。
半年後、セカンドオピニオンのような感じで少々大きな耳鼻科専門病院に片道1時間かけて通院することに。
そこでも同様の検査をしたのですが、今度は老人性難聴の中度。
「補聴器を片耳につけたほうがいいです。今度補聴器の業者がくるのでその時また来てくだ
さい」とのこと。
2週間くらいたって再来院し、「まずは補聴器を3週間レンタルします。それでよければ購入しても
らいます。価格は片耳で約20万程度です」

そんなに高いの?!
結局一度もつけることなく、1週間後にそのレンタルした補聴器を持って返却しに行きその病院には行かなくなってしまいました。
身体障害者手帳を取得することになった
家族で相談し、色々調べてみることになりました。
すると、自治体で補聴器の助成金制度があるということ。身体障碍者手帳を取得すると補聴器を1割か無料で取得することが出来るということがわかりました。
※身体障碍者手帳が取得できるくらいの聞こえづらさが必要です。
身体障害者手帳取得~補聴器の購入まで
身体障害者手帳を持っている方は、原則1割の自己負担で補聴器が購入できるようになります。
(自治体よって異なります。また非課税世帯の場合には自己負担が免除になる可能性もあり)
※参考までに、練馬区のホームページです。
https://www.city.nerima.tokyo.jp/hokenfukushi/shogai/nichijo/seikatsushien/hosoyogu_shikyu.html
補聴器の減免申請手順
うちの場合は以下のような手順で手続きしました。
身体障害者手帳と補聴器を購入する際の2つの診断書が必要です。
今回の場合、補聴器を購入するまでにかかった期間はだいたい3~4か月でした。
身体障害者手帳を申請(1回目の指定医の診断書)
1.自治体の福祉窓口で「身体障害者手帳」の申請書をもらう
補聴器補助金支給の手続きに必要となる「補聴器申請書用診断書」も同時に受領しておくと手間が省けました。
2.申請書を記入し、福祉窓口で指定された耳鼻科を受診
もしかかりつけの耳鼻科が指定耳鼻科になっていないと、補聴器の補助が受けれなくなかったり、そもそも診断書を記入してくれませんので注意してください。
※練馬区の場合は、以下の「総合福祉事務所」へ問い合わせれば教えてもらえました。
https://www.city.nerima.tokyo.jp/shisetsu/hokenfuku/sogofukushi/index.html
3.指定医に「身体障害者診断書」を書いてもらう。
聴力が身体障害者福祉法に定められた障害程度(高度難聴レベル)つまり6級以上(7級以下は非該当)に該当すると診断されないと、補聴器の補助金は下りず、自腹購入となってしまいます。診断書を書いてもらう前に指定医に事前確認することをお勧めします。
4.福祉窓口へ申請書と「身体障碍者診断書」を提出
5.身体障害者手帳が発行される
ここで6級以上になっていることを確認。
補聴器補助金支給の手続き(2回目の指定医の診断書)
今回の場合は、指定医内に補聴器の販売員が非常勤でいる場合です。
※補聴器販売会社へ出向くときは若干手順が異なるようです。
- 補聴器の販売員から補聴器の種類の説明やサンプルの装着を行ってもらう。
- 指定医に補聴器を購入する際の診断書(意見書)を書いてもらう。
- 補聴器販売員に補聴器購入の見積書を発行してもらう。自治体から出る補助金には限度額が補聴器の種別によって異なりますので、限度額以内希望ということを見積の際に伝えました。差額を自費で購入することも可能です。
管轄の自治体の福祉窓口へ補聴器購入申請書を提出
以下を添えて提出しました。
・補聴器申請用診断書
・顔写真
・認め印
・マイナンバーがわかるもの
・本人確認書類
※これも自治体により異なる場合があるかと思いますので、ご自身のお住まいの自治体へお問い合わせください。
補聴器の受け取りへ
- 補聴器を購入するための「支給券」が郵送されてきます。
- 「支給券」と印鑑を指定医(ないしは補聴器販売店)に持参し補聴器を受け取ります。
アフターメンテナンスもあり
補聴器は購入して「はい、終わり」といったものではなく、眼鏡やコンタクトと同様で、聞こえ方
の調整等でアフターメンテナンスが必要となります。アフターメンテナンスをサポートしてくれる
補聴器販売店や指定医を選択することをお勧めします。
また、補聴器には内蔵の電池が必要となるものが多く、2週間程度で消耗するものもあります。
電池は自分で購入していく必要があります。だいたい1セット数百円~千円台程度です。
以下はビックカメラの通販サイトで補聴器の電池を検索したものです。