遺言作成を検討されていて、弊所に来所されるお客様には様々な方がいます。
お一人でというよりはほとんどご家族の方と一緒。
それはもちろん大歓迎です。
特に遺言の重要性を認識されているのはご本人よりご家族の方が多いです。
なのでお話もご一緒に伺います。
ですが、中にはご本人よりお子さんの方が積極的に「こういう遺言を残して欲しい」と希望がある場合も…。
遺言はあくまでご本人様の意思を残すものです。
もちろん、お子さんの意思を尊重した遺言を残したいというご本人のお考えでしたら
それに従った遺言を作成します。
しかし、ご兄弟がいらっしゃる場合などには特に注意が必要で、ひとりの兄弟の希望通りの遺言を作ってしまうと後々揉めてしまう可能性もあるわけです。
何度かお話を伺うとなんとな~く、ご家族のご事情はわかります。
そして、それっぽいご事情が垣間見えるお客様には積極的にご兄弟のお話も聞いちゃいます。
コミュニケーションが普段からとれているのか、疎遠になっているのか。
「長女の私に有利になるように作ってちょうだいよ!」
なんて言葉そのままに言う方はいませんが、雰囲気でわかります。
でも、一番親の面倒を看ている方かもしれない。
逆に連絡も取っていないのに財産だけは確実にもらいたい方かもしれない。
ご事情によってさまざま。
そういう場合にはなるべくご本人様にお話してもらうよう促します。
それも私の役割だと思っているので、ヒアリング力はとっても大切です!